予測条件

• 事故発生時間（予測開始時間）：１９９７年７月２日午前１０：２０
  
• 流出位置：北緯　３５度２３分０秒、東経　１３９度４２分４秒
  
• 流出油：ウムシャイフ
  （予測ではウムシャイフと同等の海上での挙動を示すカタール・マリーンを使用）
  
• 流出油量：1,550キロリットル（事故時に瞬間的に流出したという条件を設定）
  
• 風のデータ：気象庁のデータを基に日本気象協会から入手した
  ３時間毎、48時間先までの予報データの最新データを使用（２ｋｍメッシュデータ）
  
• 潮流：事前に作成した潮流調和定数データ（１ｋｍメッシュ）から計算時刻の潮流を算出
  

予測結果

●油の分布状況予測結果    ●予測に用いた風のデータ    ●潮位変化の予測結果

事故後４８時間の油膜分布（1997/07/04 10:20）

• 油膜の中心部は東西１５ｋｍ、南北１１ｋｍにわたって広がっている。
  

事故後６０時間の油膜分布（1997/07/04 ２２:20）

• 油膜の中心部は東西１９ｋｍ、南北１５ｋｍにわたって広がっている。
  

事故後７２時間の油膜分布（1997/07/0５ 10:20）

• 油膜の中心部は東西２０ｋｍ、南北２０ｋｍにわたって広がっている。
  

A

油膜の厚さの凡例

• 上記の結果は油膜の厚さの色別で表示されており、各色の油膜の厚さは下記の凡例のとおりである。
  

予測に用いた風のデータを示す。データは気象庁が毎日9時、21時に作成したもとを基にして、日本気象協会が流出油モデル用に加工、修正したデータであり、４８時間のデータが3時間毎にある。また、メッシュ間隔は３ｋｍである。

事故後４８時間の風の分布（1997/07/04 9:00）

事故後６０時間の風の分布（1997/07/04 9:00）

事故後７２時間の風の分布（1997/07/04 9:00）

風速の色分けの凡例

予測モデルでは、潮流と潮位を潮位及び潮汐の調和定数という形のデータで用意してあり、予測を行う時刻を指定することにより、その時刻の潮流及び潮位の値が計算される。ここでは、事故発生時から７２時間後までの根岸における潮位の変化図を示す。基本的に、潮流は干潮から満潮にかけて上げ潮であり、満潮から干潮にかけて下げ潮になる。

根岸における潮位変化図（７／２　10:20　〜　７／５　10:20）