石油連盟は、大規模油流出事故に備えるための地域間協力、国際協力をテーマに第4回油流出ワークショップを開催する。
過去の大規模な油流出事故(1978年アモコ・カディス号、1989年エクソン・バルディーズ号、1997年ナホトカ号、2002年プレスティージ号、2007年ヘベイ・スピリット号、2010年ディープ・ウォーター・ホライズン)を経て、事故対応における国際的援助へのニーズは増加している。
しかし、大規模な事故が発生した場合、十分な物的、人的資源を必要な場所に、必要な時間に確保することは極めて難しい。だからこそ、事故発生時の協力と、協力に向けた計画立案は不可欠であり、小規模な流出事故においても大規模流出事故時と等しく求められる。
また、油流出事故は国境や天候、時間とは無関係に発生し、過去の事故でも見られたように、流出油は早期に隣国にも影響を及ぼしうる。そのため、既存の法規制や技術、規範を踏まえた現実的且つ実践的な多国間での合意を通じて、国際的な支援及び資源が確保されなくてはならない。
今回のワークショップでは、過去の油流出事故の経験をもとに日々尽力されている国内外の専門家を講師として招聘する。将来、大規模な油流出事故が発生した際の支援体制を最大化するために必要となる地域間協力、国際協力の取り組みについて、聴講者の知見を広めることが今回のワークショップの目的である。
なお、講演終了後、ワークショップで提起された問題について、聴講者の理解を深め、疑問を解決する機会として総合質疑の時間を設けることとする。
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