石油連盟は、「最近の大規模油濁事故と将来への準備」をテーマに、第7回油流出ワークショップを開催する。
あらゆる油濁事故は、天候、場所、油の流出量、環境的配慮などのいずれかによって決まる独自の課題を抱えており、それは最近の油濁事故にも当
てはめることができる。今年1月に東シナ海で起きた石油タンカー「サンチ号」による油濁事故は、32人の乗組員が犠牲となった痛ましいものであったが、コ
ンデンセートの輸送、政治、海洋汚染などの特別な課題を浮き彫りにした。また、20年前の「ナホトカ号」重油流出事故のように、サンチ号の航路には日本が
含まれていなかった点も興味深い。さらに、4月には、インドネシア東カリマンタン州のバリクパパンで発生した油濁事故と火災は、2017年9月にギリシャ
のサロニコス湾で起こったAgia Zoni II号沈没を原因とする汚染に並ぶ、深刻な事態となった。
今回のワークショップ講演者は、最近起こった一部の油濁事故において、事故対応の現場および事故後の補償と保険金支払い手続き、
あるいは将来の油濁事故に対する準備の改善といった面から関わりを持ち、そこで得た経験を語る。さらに、経験から得られた教訓およびその経験を石油連盟の
ような機関で活用し、将来の備えを高めていく方法について取り上げる。
なお、ワークショップで提起された問題について聴講者の理解を深め、疑問を解決するため、講演終了後、総合質疑の時間を設ける。
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