石油連盟は、流出ワークショップを「今後発生しうる油濁事故の対応管理および作業に関する留意点」をテーマに開催する。
この数十年、大型タンカーによる大規模油濁事故件数は統計上減少しているものの、現在の対応準備に油断することなく、保有する資機材・人材等
の対応資源を最も効率的かつ効果的に管理する体制に目を向け、いざというときに最大限の効果を発揮できるようにしなければならない。
大規模油濁事故は、本年8月カフジ近郊のクウェート・ラスアルゾールにおいて、9月ギリシャにおいて、また10月にはメキシコ湾
(マコンド油井の近く)においても発生したように、今後も発生する可能性がある。事故の対応管理および作業の留意点を把握しておくことは重要であり、
Incident Command System (ICS)
は、標準化された危機管理体制をさまざまな緊急時対応で利用し、油濁事故、火災、その他の緊急事態において対応部隊の高度なスキルを最大限活用する好例と
して、今回も紹介される予定である。
今回のワークショップでは、大規模事故対応の指揮経験を有し、今日の事故対応および準備の管理・作業システムの開発に寄与してきた、専門家・組織が一堂に会する。
油濁事故の対応管理および作業に関する最善の方法を追求するために唯一できることは、事故の管理体制の継続的な確認、そして対応準備である。本ワークショップが参加者にとってテーマの理解に役立つことを期待する。
なお、ワークショップで提起された問題について聴講者の理解を深め、疑問を解決するため、講演終了後、総合質疑の時間を設ける。
|