No. |
事故発生日時 |
事故名称 |
事故の概要 |
貸出要請者及び貸出資機材等 |
1 |
1994/11/26
17:05頃 |
千葉県袖ヶ浦のC重油流出事故 |
富士石油鰍P2万トン桟橋に係留中のタンカーにC重油を積込中、荷役パイプ接続部3ヵ所からC重油が噴出し、その一部が海上に流出。噴出量9KL、うち2KLが海上に流出。 |
1号基地から貸出
油回収機DESMI-250 |
2基 |
仮設タンク |
4基 |
|
2 |
1995/01/17
05:46 |
阪神・淡路大震災 |
M7.2 電線が寸断、電気の供給停止、夜間照明が不足し救助活動に支障。 |
自冶省消防庁より要請 3号基地から可搬式照明器具2式貸出
(4/14に3号基地へ返却) |
3 |
1995/07/23
15:58 |
シー・プリンス号座礁事故 |
S号(船籍キプロス、船主荷主ホナム石油、27.5万トン)は、台風3号接近のため麗水港の製油所における荷揚げを中止し、沖合いに避難中座礁し、その後火災・爆発を起こした。
事故発生時、積荷(アラビア原油)は9.6万KL残っていたが、流出したのは、燃料用C重油及びタンク内原油の一部で、1400KLプラス。 |
7/31 ITOPFより要請 2号基地から貸出
(8/1、18時発のフェリーで釜山港へ、到着は8/2 8時30分予定)
充気式OF |
1,000M |
油回収機DESMI-250 |
1基 |
油回収機GT-185 |
1基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
8基 |
|
4 |
1996/11/27 |
貨物船「東友」座礁事故 |
中国船籍の貨物船「東友」が北海道南西域松前大島沖合いでエンジントラブルを起こして漂流、28日奥尻島群来岬海岸で座礁、以後搭載燃料油の流出が続いた。
(C重油130KL、A重油18KL、潤滑油4KL) |
船主の保険代理人「スカンジナビアン アンダーライターズ ファーイースト
エージェンシー梶vに対して、12/25
ビーチクリーナー2基及び仮設タンク8基を5号基地から貸出。 |
5 |
1997/01/02
02:51 |
ロシア船籍タンカー「ナホトカ号」油流出事故 |
島根県隠岐島北北東106km付近で、上海からペトロパブロフスクに向けてC重油19,000KLを積載し、航行中のナホトカ号(19684DWT、船齢27、船主
ロシア Primorsk Shipping
Corp.)の船首部分が折損、船尾部分が沈没、船首部分は潮流と風に流されながら1月7日14時30分、福井県三国町安東岬付近の岩盤に着底。
折損部分からの油の流出量は、積載貨物油であるC重油推定6,240KL。 (当時の気象・海象:北西の風20m/s
波浪6m、うねり4m以上) |
P&I保険代理人
県知事(石川県、福井県、京都府、富山県)北電、関電、東電、日本原発、水産庁、秋田石油備蓄、白島石油備蓄の要請
国内6基地から貸出総量
固形式OF |
8,640M |
充気式OF |
4,700M |
油回収機 |
DESMI-250 |
14基 |
|
GT-185 |
8基 |
|
コマラ |
4基 |
ビーチクリーナー |
12基 |
仮設タンク |
88基 |
仮設タンク(緊急輸入分) |
16基 |
石連国内基地協力会社から資機材の運転指導員の派遣
1/6から3/5まで延べ295名 |
6 |
1997/04/03
21:00 |
韓国タンカー沈没事故 |
韓国タンカーOSUNG
NO.3(786トン)がC重油1,700KLを積載し、ウルサンからプサンに向け航行中、対馬沖西方約65km(韓国領海内)で座礁、同日23時25分沈没した。1タンク(186KL)から油が流出した。(乗員9名は全て救助済み)4月9日昼頃、対馬西海岸子茂田(こもだ)浜の海岸に油が漂着したのが確認された。 |
白島石油備蓄の要請
3号基地より貸出 油回収機DESMI-250 1基
8日9時30分に門司港到着 同日17時 白島石油備蓄基地所属の「はくりゅう」に積込 |
7 |
1997/07/02
10:20頃 |
ダイヤモンドグレース号油流出事故 |
日本郵船渇^航のパナマ船籍原油タンカー「ダイヤモンドグレース号」、(1994年8月建造、26万DWT、積載物は原油30万5千KL、荷主は三菱石油梶jが、東京湾横浜沖
中の瀬で座礁、ウムシャイフ原油1,550KLが流出。 同船は、2日 20:00、京葉シーバースに着桟。7日
14:00、ダイヤモンドグレース号からの原油抜取り完了 8日
13:10、離桟、三菱重工渇。浜製作所へ移動(仮修理) |
三菱石油の要請 1号基地から貸出(2日 12:20)
固形式OF |
8,000M |
|
充気式OF |
750M |
|
2日
17:30、4号基地からオイルフェンス2,420Mを1号基地に移送。(3日午後に移送完了) 1号基地から貸出(2日
19:20) |
油回収機 |
2基 |
|
仮設タンク |
10基 |
|
|
8 |
1997/10/15 現地時間21:00
日本時間22:00 |
シンガポール海峡タンカー衝突による油流出事故 |
シンガポール海峡で10月15日午後9時(現地時間)、次の2隻のタンカーが衝突。EVOIKOSの2つのタンクが破損。MPA(Maritime
and Port Authority of
Singapore)は10月16日、午前には流出量を3,000〜4,000トンと発表。その後同日、午後18時30分に流出量を2万5千トンと発表した。
航行途中 |
(1) |
タイ船籍 ORAPIN
GLOBAL |
|
129,702GT、空船で東から西向きに |
(2) |
キプロス船籍 EVOIKOS |
|
75,428GT、120,000トンの燃料油を積載し、アラブ首長国連邦よりシンガポール向けに航行途中。 |
|
10月16日午後12時28分(日本時間)UK
P&Iクラブの要請。シンガポール基地から貸出し
充気式OF |
1000M |
|
油回収機 |
4基 |
|
ビーチクリーナー |
2基 |
|
仮設タンク |
8基 |
|
マレーシア基地から貸出し |
充気式OF |
1000M |
|
油回収機 |
4基 |
|
ビーチクリーナー |
2基 |
|
仮設タンク |
8基 |
|
インドネシア基地から貸出し |
充気式OF |
1000M |
|
油回収機 |
4基 |
|
ビーチクリーナー |
2基 |
|
仮設タンク |
8基 |
|
|
9 |
1998/01/06 夕刻 |
アラブ首長国連邦(UAE)における油濁事故 |
1月6日夕刻(現地時間)、バージ船(船籍、船主、荷主等未確認)が、UAEのAjman沖9kmで浸水沈没。
バージ船は、10,000トン程度の中間燃料油(intermediate fuel
oil)及びガソリンを積載、流出量は少なくとも3,000トン以上。バージ船には依然半分以上の積荷が残っており、1時間に1トン程度の流出が続いているが、処理剤の散布が続けられ、まだ本格的な防除作業に入っていない模様である。
(ITOPF情報、12日現在) |
アブダビ国営石油会社(ADNOC)の要請
アブダビ基地から貸出 (1月9日午後0時40分)
充気式OF |
1,000M |
油回収機DESMI-250 |
4基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
8基 |
石連は昨年11月、UAEのsharjahでアブダビ・サウジアラビア基地の要員に対する訓練/演習を実施しており、訓練受講者4名が操作要員として待機している。 |
10 |
1999/9/8
13:10頃 |
沖縄基地シーバース油流出事故 |
平成11年9月8日13:10頃与那城町平安座島の沖縄ターミナル沖縄基地第1バースに接岸し、荷役作業中のタンカー「日章丸(138,787トン、出光タンカー所有)」から原油が流出。左舷6番タンクから約1KL流出。 |
沖縄ターミナル鰍ゥら貸出要請
石油連盟6号沖縄基地から貸出し
|
11 |
2000/1/24 現地時間
午前10:00頃 |
アラブ首長国連邦(UAE)における油濁事故 |
1月24日午前10時頃(現地時間)、アラブ首長国連邦のザイード港の北東13kmで、ソマリア向け重油約1000トンを積んだタンカー(船籍:ホンジュラス、可載重量:1200トン、船齢:40年、本来は河川航行用)が沈没して、約200トンの積荷重油が流出した。 |
現地時間本年1月25日午前8時30分(日本時間の25日午後1時30分)、アブダビ国営石油会社(ADNOC)からの要請に基づき、アブダビ沖合いで発生した油濁事故の拡大防止のため、アブダビ基地の以下の全資機材を貸出した。
充気式OF |
1,000M |
油回収機DESMI-250 |
4基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
8基 |
|
12 |
2000/9/17 午前6時30分頃 |
台湾のサンマ漁船座礁 |
9月19日午前6時30分ごろ、台湾のサンマ漁船PAO SHING
NO1(1120トン)は、釧路埼灯台から東南東役1200メートル付近の知人瀬にのりあげ座礁、同船の燃料タンクに破口が生じA重油が流出。 |
釧路海上保安部からの貸し出し要請に基づき、第5号北海道(室蘭)基地から仮設タンク2基(10トン×2基)を貸出。 第1管区海上保安本部が9月26日15:30、石連基地から引き取り、油流出現場に輸送。 29日燃料タンクからの抜き取り完了。 |
13 |
2000/10/3 現地時間 午前6時頃
|
シンガポールセントーサ島南方Batu Berhanti
Beacon付近(インドネシア領海)タンカー座礁 |
10月3日 シンガポール海峡 午前6時ごろ、シンガポール・セントーサ島南方約8kmのBatu
Berhanti Beacon 付近(インドネシア領海)でパナマ船籍のタンカーNatuna Sea(51,095GT約
90,O00DWT)が座礁、カーゴタンク4基(原油計40,400トン入り)を損傷、
7,OOOトンが流出、南西方向に漂流中。船主はSmit
Internationalをサルバー(救助業者)として契約、サブコンとしてSEMCOが入り、防除作業。 |
10月5日、日本時間15:40船主Tanker
PacificとLondon P&I連署の貸出し要請書受信。
石連資機材保管会社SEMCOに要請状受信を伝達、貸出準備を指示(現地ではすで
に船主からSEMCOに連絡と準備要請がありSEMCOは準備済み。
貸出要請数量:シンガポール基地資機材 (オイルフェンス1000m、
スキマー4基、ビーチクリーナ2基、仮設タンク8基) 全量対象。 但し現地のバー
ジがすでに底払しており、コンテナ全数を対象とするものの、バージが手配できたもののみ貸出予定(5日16時30現在)。
|
14 |
2000/11/21午前8時10分頃 |
タンカー(シンガポール船籍)座礁 |
11月21日午前8時10分頃、沖縄県八重山郡竹富町鳩間島灯台から2,100m付近にてタンカー(シンガポール船籍)が座礁事故を起こした。積荷はゼロで油は流出していない。ただし、燃料油(915トン)流出の可能性がある。 22日午前9時現在、ヘリコプター調査によれば、事故現場に油は流出していない。 |
11月21日、海上保安庁第11管区海上保安本部より、国内第6号沖縄基地を通じ、鳩間島沿岸にて座礁事故を起こしているタンカー(シンガポール船籍)の流出油事故に備え、
次の資機材の貸出し要請を受けた。
油回収機GT185(1基)、 Desmi250(1基) ビーチクリーナー(4基) 仮設タンク16基
石油連盟は、直ちに貸出しを了承した。資機材は、21日21:20、中城新港桟橋より海上保安本部の巡視船に積み込み、22日14:00、石垣港に到着した。 |
15 |
2001/4/7 |
ADNOCへの油濁防除資機材の貸し出し |
3月29日にADNOCのルワイス油濁防除資機材倉庫が火災に見舞われ、資機材の大半が失われたため、資機材備蓄の再建を図る一方、当面第三者からのリースで急場を凌ぐこととするもの。 |
4月7日、アブダビ国営石油会社ADNOCから、ジェベル・ダナの原油積出施設において油濁事故が発生した場合被害が拡大する恐れがあるとして、貸し出し約款に基づいて次の油濁防除資機材の貸出要請を受けた
。 ジェベル・ダナ原油積出施設の、わが国にとっての重要性に鑑み、貸出約款に基づく正式要請でもあることから、アブダビ基地の次の資機材を貸し出した。
油回収機 |
3基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
6基 |
|
16 |
2001/4/15 |
タンカー(Zainab号)沈没 |
4月14日14:00時ごろ(現地時間)、アラブ首長国連邦のジュベル・アリ北方16.5海里の洋上で、燃料油1300トンを積んだタンカー(Zainab号)が沈没し燃料油が漏れて発生した油濁事故。 |
4月15日、アラビア湾で発生した油濁事故の被害拡大防止のため、ADNOCの要請に応じ、アブダビ基地よりADNOC
(アブダビ国営石油会社)に対し、次の油濁防除資機材を貸し出した。
充気式OF |
250m×3基 |
油回収器 |
3基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
6基 |
|
17 |
2002/3/25 |
フジャイラ沖タンカー衝突事故 |
英国籍タンカーのStena
King号(457,000トン)と同じく英国籍タンカーのBritish
Vigilance号(299,700トン)が、現地時間3月25日午前1:30(日本時間は同日午前7:30)、アラブ首長国連邦フジャイラ沖31kmの海上で衝突した。(衝突現場位置地図) |
Stena
King号(以下、S号)はサウジライト原油を満載。British
Vigilance号(以下、B号)は空荷。S号がB号に食い込んだ状態で、油流出は起きなかったが、引き離し作業で油流出の恐れがあったことから、アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、日本時間同日17:45石油連盟に対して、アブダビ基地に配備している次の油防除資機材の貸出要請があった。 石油連盟は、同海域がわが国へのオイルルートに当たること、又、要請が貸出約款に基づく正式なものであることから、直ちに要請に応え、次の資機材を貸し出す旨ADNOCに回答した。
充気式OF |
1000m |
油回収器 |
4基 |
ビーチクリーナー |
2基 |
仮設タンク |
8基 |
|
18 |
2002/9/25 17:00頃 |
フート油田のJaket損傷による原油の漏油事故 |
現地9月25日17時頃、フート油田でリグを移動した際、フートのOil
jacketを損傷。この井戸は現在待機井であり、shut down
valveが機能していたが、この事故でミスト状の原油が1bbl/H程度(最大でも100bbl/D)出た。 |
Al-Khafuji Joint
Operationsから日本時間9月30日、次の資機材貸出要請があった。石油連盟は、要請が貸出約款に基づく正式なものであることから、直ちに要請に応え、次の資機材を貸し出す旨回答した。
油回収機GT185 |
2基 |
充気式OF |
250m×2基 |
|
19 |
2002/10/1 18時頃 |
バハマ船籍の自動車運搬船「ファル・ヨーロッパ」の座礁 |
10月1日午後6時ごろ、東京・伊豆大島の波浮港から約50メートルの沖合で、バハマ船籍の自動車運搬船「ファル・ヨーロッパ」(56835トン)が座礁。 8日までに
油の流出はないが、船尾の機関室が浸水して船内に油が漏れ出しており、今後の状況によっては流出の恐れがある。船には1300KLの燃料用C重油が積まれている。
また、同船にはアメリカに輸出用の日本、韓国製の車4000台を搭載。 |
P&Iクラブ:スカンジナビアン・アンダーライターズ(株) から10月8日11
時過ぎ、次の資機材貸出要請があった。石油連盟は、要請が貸出約款に基づく正式なものであることから、直ちに要請に応え、
要請のあった資機材を1号基地から貸し出す旨回答した。
11月26日未明 突然炎上 炎上するHualEurope
/無残に焼けた船体 |
20 |
2003/9/12 |
密輸船のクラックから油流出 |
密輸を行おうとしていたコースタルタンカー9隻を、アラブ首長国連邦(UAE)の海軍が拿捕し、UAE北部サウジアラビアとの国境にあるラース・ガミス(Raas
Ghamis)軍港に係留したが、9月8日、このうちの1隻の船体に発生したクラックから油が流出。 |
クラックからの油流出にパッチ止めをし、油の抜取を行ったが、更に流出の危険があることから、
9月12日、アブダビ国営石油会社(ADNOC)から正式貸出要請があり、アブダビ基地から大型充気式オイルフェンス1,000m(250m×4基)を貸し出した。
|
21 |
2004/11/14 |
韓国貨物船MARINE OSAKA防波堤衝突、沈没、燃料油流出
写真(海保HPから) |
韓国貨物船MARINE OSAKA(総トン数5,500トン、乗組員16名(韓国人8名、ミャンマー人8名))が、11月13日午前1時49分北海道石狩湾新港北防波堤南東端に衝突し、乗り揚げ,船体中央部付近で二つに折れた状態となり、船尾付近が右側に傾斜し、沈没。燃料油が流出。 |
船体が中央部付近で二つに折れた状態となり、船尾付近が右側に傾斜し、沈没。燃料油が流出したため、船主から流出油の処理の依頼を受けたMDPCから11月14日(日)、石油連盟に吸着材の貸出し要請があり、5号基地(室蘭)から同日、杉皮吸着材(森の木太郎)およびオイルスネアを貸し出した。
杉皮吸着材(森の木太郎(大)) |
35箱 |
オイルスネア |
6 0袋 |
|
22
|
2007/3/23 |
ミクロネシアでの沈船撤去時に発生する油回収対応 |
ミクロネシア・チューク島ウエノ港にて実施中のODA工事(港湾の整備工事)において、5月から予定している沈船撤去時に発生する油回収作業に備える。 |
借主(五洋建設)でも油回収機2基、オイルフェンス200m、簡易タンク2基棟等を準備しているが、万一の場合に迅速に資機材調達を行うことが不可能なために、石油連盟に貸出を依頼。1号基地(市原)よりファスタンク1基を貸し出した。
ファスタンク(9t) 1基
|